からだの本
新聞の書評で読んで面白そうだったものは、即住んでるまちの図書館に予約します。
極力本は買わない方針です
この本もそういう感じで予約し、つい最近やってきました!
『困ってるひと』大野更紗著。
ビルマの難民支援などを研究実践していた大学院生が突然自己免疫疾患系の難病にかかり、苦痛に満ちた検査の結果、ようやく診断がつき、そこから恐ろしく痛い治療を受けるという壮絶な体験が綴られています。
自己免疫疾患というと膠原病関係などが知られていますが、どうやらこの作者もそれに類する病気のようです。でも、リウマチなどに比べると症状が半端なく、ちょっと前まで元気に難民支援に行っていた若者が、日常生活も一人でできない状態にまでなってしまいます。
読んでるだけで、「これは辛いだろうな~」と思う体験ですが、物書きの習性でしょうね、すさまじい体験も客観視して書いているので、作者一流のユーモアに笑わされつつ読めます。
難病ということで周りの人に援助してもらうことを当たり前と感じていた作者が、その姿勢を質され、自分が行っていた難民支援の問題と自分の難病問題が同じであると気づくところが素晴らしい。
からだのことは、こころのことにも関係してくるので、とても関心があります。
この本を読んで、去年読んだ『身体のいいなり』内澤旬子著を思い出しました。
こっちはがんになって、身体のことをケアし始めると、調子がめちゃ良くなったと言う話でした。
からだとこころは別物だけれど、からだとこころは一体でもあるので、身体論は注目されていますよね。
わたしも精神的にダウンすると体調もダダ下りするのですが、本当は体が悪くてもこころだけは元気でいられるといいのですがけど、なかなか難しいですね。どちらも上向きで行けると一番いいのですけどね
関連記事