2011年07月15日

ワールドカフェという対話の方法

最近、私の周りで「ワールドカフェ」がよく行われています。
昨年秋には行政の計画づくりの一環として、市民参加のワークショップが「ワールドカフェ」スタイルで行われました。
月に1回何かを始めたい若者たちがまちづくりの手法として「ワールドカフェ」を開催しているそうです。
そして、先日の東京女子大では授業として「ワールドカフェ」が実施され、参加してきました。

ワークショップの手法として、「ワールドカフェ」は
①4~5人が一つのテーブルに座って、みんなが意見を言うこと
②カフェのような雰囲気を作って、リラックスして話ができるようにすること
③人の意見は否定するのではなく、どんどんのっかっていくこと
④テーブル上に紙や布などを置き、マーカーで感じたことや思ったことを書くこと
などがあります。
またテーブルの中で進行役やホストを決め、時間がくると「旅人」となってテーブルを移動するなどいろいろ仕掛けがあります。

「ワールドカフェ」、いろいろな方と出会って、話ができて、関わりを持てるというのはすごいこと!
話しているうちに、参加者がイキイキしてくることも多かったです。
テーブルの中では皆、平等に話ができるし、お互いの意見をちゃんと聞きあえるからでしょうか。
堅苦しい会議では、発言するのにとても勇気がいって、なかなか思うように意見も言えません。また、そういう会議では司会者の力量が問われ、悪くすると一度も発言せずに会議が終わってしまうことも…。
「ワールドカフェ」でそういうことがないのはとても民主的な気がします。
市民活動の会議でももっと活用していけばいいかもしれません。(KJ法よりは制約が少ない気がします。)

ただし、「ワールドカフェ」ではテーマの決め方がすごく大事だと思います。
大きなテーマでもいいのですが、ある程度、フレームを決めておかないと議論が拡散するだけになります。
何を話していたのか、だんだん分からなくなって、世間話になってしまってはちょっと悲しい。
「ワールドカフェ」についてもっと学んでみたいと思いました。



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    Posted by surlie  at 20:54 │Comments(2)地域活動

    この記事へのコメント
    ワールドカフェ方式のいいところは、参加者ひとり一人に当事者意識が芽生えることだと思います。
    何かを決める時ではなく、何かを始めるときの手法ですよね。
    ブレーンストーミングに似ていますが、旅人の役割が大切になるような気がします。
    とても面白そうなテーマに取り組んでいますね。続きが楽しみです。
    Posted by ケイパパ at 2011年07月16日 01:42
    ケイパパさん おはようございます!
    ワールドカフェは結論を出すよりも、何かを始めるときにアイデアを出すのが目的と考えた方がいいのですね!そう考えると、話をもっと楽しめるような気がします♪
    今日は関幸子さんと一緒にワールドカフェ方式でワークショップをする「ゆびとま子育て@吉祥寺」のイベントに参加します。テーマは「地域のつながり」だそうです。また報告しますね!
    Posted by surlie at 2011年07月16日 07:55
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      コメント(2)