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Posted by たまりば運営事務局  at 

2012年03月31日

人生の選択能力を身につける~ライフライン講座


3月29日、武蔵野プレイスで開催した講座「人生の選択能力を身につける~ライフラインを描く」は好評のうちに終了しました。
これはHBB(Happy and Boon Buddy)という団体が企画し、武蔵野プレイス市民団体公募企画に応募して、見事19企画の中から選ばれたもの。私もチラシ作製などでお手伝いさせていただきました。

年度末の忙しい時期、集客は大変でしたが、24人の方が参加してくださいました。しかも講座終了後のアンケートでは16名以上の方が「大変満足した」とお答えいただきました!!
この講座は自分の人生を振り返り、気持ちがアップしたか、ダウンしたか、を曲線を描くことで、人生を振り返るというもの。自分の人生の赤裸々な話ってグループワークなどで他人に話したくないのでは…と思ったのですが、それは杞憂でした!参加してくださった方は皆さん、積極的に自分の人生について「自己開示」され、結果的にグループの親密度が飛躍的に増しました!!

講師の木村先生は長年カウンセリングの現場でお仕事をされ、多数の大学や専門学校で教えてこられた経験のある方。お話しになる言葉は”愛”にあふれていました。中でも印象に残ったのは「自己受容のできない人は他者を受容できない」という言葉です。自分を認め、自分を愛し、自分をほめていくことの大切さを学びました。
「本当に頑張ってるね!大丈夫、絶対、うまく行く」私が私自身にかけた言葉です。
  


  • Posted by surlie  at 01:00Comments(2)講演会

    2012年03月14日

    鈴木大介の本

    『deaikeinoシングルマザーたち~欲望と貧困のはざまで』鈴木大介著
    この本を手に取ったのは、女性の貧困について関心があったから。
    (deaikeinoと書きましたが、本当は漢字+ひらがな表記。このブログではこの言葉をその通りに書き込めません!誤解されるような用語は使わないということでしょうが、不便です…。)

    読んでみて思ったのは、今の世の中、持ってる人は何もかも持ってる。持っていない人は何も持っていない。それどころか、アンラッキーなことが「これでもか!」というくらい重なる。そこには暴力があり、貧困があり、うつ病などの病気があり、教育の欠如があります。そして、一つ躓くと、負のスパイラルのように、悪いことがどんどん重なり、リカバリーできないようなシステムになっているかのようです。

    さらに、この本に出てくる母たちには最終的なセーフティネットである「帰れる実家、頼れる親・親族」がありません。「絶対的に持たざる者」のどうしようもないような孤独と寂しさが、経済的困窮とともに、deaikeiに向かわせている理由だと著者は書いています。

    「育てられないくせに子どもを産んで」という批判はあるでしょうが、子どもを育てることを母親だけに背負わせている社会のあり方が問われているのだと思います。例えば、フランスのように、シングルマザーでも子どもが育てられるようにさまざまなサポートがあり、またシングルマザーへの偏見がない社会であったなら、どんなに生きやすいし、また子どもも増えるのではないでしょうか。

    鈴木大介さんの本は今後も注目したいと思います。

      


  • Posted by surlie  at 08:58Comments(0)

    2012年03月12日

    震災と女性とくらし



    3月11日は東日本大震災が起こった、忘れられない日になりました。
    震災などが起こると、災害弱者と言われる高齢者、障碍者、外国人そしてもちろん女性も様々なリスクにさらされます。

    非常時に女性が嫌な思いを極力しないで生き延びていくために、自分でいろいろ準備しておく必要がありますね。女性誌ananから「女性のための防災book」が出てますね!災害の時に用意したほうがいいもの、たとえば生理用品とか、使い捨てショーツ、非常食や水など発災から時系列で欲しくなるモノ、必要なモノのリストをあげています。私もいろいろ買い込みましたが、懐中電灯や笛など、いつも持っていたいなぁと思いました!

    自分で備えることと、もう一つ大事なのが、防災・震災・復興に対する社会の制度やシステムの計画に女性の視点を入れていくこと。非常時は女性も災害弱者になりがちです。避難所生活では女性への配慮がなかったり、また食事係ばかりさせられたり、性被害を受けることも起こり得ます。災害を考えるときに女性の視点で、さまざまなことを見直してみたいです。
    講演会があります。講師は元朝日新聞記者の竹信三惠子さん。お近くのかたはぜひ!!
    日時:4月14日(土)午後1時半~4時
    場所:武蔵野プレイス4階フォーラム【JR中央線武蔵境駅北口徒歩1分)
    参加費:無料
    申込:Email:mhnc@tokyo.email.ne.jp

      


  • Posted by surlie  at 15:56Comments(0)男女共同参画

    2012年03月11日

    『オレにあやまれ!! ~史上最悪暴言DV夫との涙の7年間~』

    『オレにあやまれ!! ~史上最悪暴言DV夫との涙の7年間~』漫画です。作者は杉野BEATさん。
    モラハラ夫との7年間を振り返った力作です。正直、絵がうまいのかどうか、はあまり覚えていません。でもDVという重いテーマを扱っていても、抵抗なくスルリと読めます。

    DVと言っても「殴る、蹴る」だけでなく、精神的DVや経済的DV、社会的DVなど種類もさまざま。この作者の場合は暴言を浴びせる「モラハラ夫」。身体的暴力がないといっても、そのダメージは大きく、対象にされた人はとことん自分自身で生きる力を奪われてしまいます。そこから立ち直っていくのはすごいパワーがいるだろうな~と思います。

    このDV夫も外ではまともな会社員。頭も良く、稼ぎもありそう。妻を徹底的にバカにし、「おまえはダメなやつ」と言い暮らしていました。しかし、作者が漫画で芽が出始めると、嫉妬、焦り、怒り…でさらにモラハラに拍車がかかる。ついに作者はモラハラ夫と訣別する…というストーリーです。

    モラハラやる人は、自分自身に問題を抱えていて、実は自尊感情が低いのではないかと思います。だから弱いものをいじめて自分のパワーを確かめずにはいられない。

    自尊感情は大事ですね~。あるワークショップで「自分の長所を30個書きましょう」というワークをやったのですが、自分のいいところを自分で認めてないとなかなか書けません!! 自分を大切に思えない人は、人にもやさしくできない、と思います。自分を認め、受け容れるって生きていく上で絶対必要なことですね。


      


  • Posted by surlie  at 10:47Comments(0)

    2012年03月09日

    村山由佳著『放蕩記』


    村山由佳さんが書いた『放蕩記』を読んだ。
    いままでこの著者にはあまり関心がなかった。『天使の卵』だったか、書店で手にとったことがあり、ぱらっと立ち読みしたが、この人の小説はこの先も読むことがないだろうと思っていた。


    でも、『放蕩記』、読んでみると、引き込まれるように読み終えた。
    これもまた母に支配される娘の話だ。自伝的長編小説ということだが、かなりキツイ親子関係が見てとれる。
    母親は自分の思うまま、娘も夫も支配し、家庭のなかで王様になる。自分の教育方針を盾に、厳しずぎる躾をし、お小遣いをあげない。娘を認めない。母親に気に入られたい一心で、娘は過剰に親に適応していくが、思春期以降は母親に隠れて「放蕩」する。ようやく娘が母親を受け容れられたのは、母親が認知症になってしまってから。この辺り、佐野洋子の母との確執を思い出した。というか、母と娘の葛藤は、どこにでもある、誰にでもでも起きる問題で、家庭という閉じた場所で起きるために、子どもへの影響が大きく、娘はその思いを生涯引きずっていくのかもしれない。

    ついでに、『シックマザー~心を病んだ母親とその子どもたち』岡田尊司著も読んだ。こちらはもっとはっきりした「毒親」についての心理学者の考察という感じだ。精神的に病んでいる母親に育てられたら、子どもたちにどのような影響があるか、様々な事例を挙げて検証している。
    読んで感じたのは、もともと「シック」な「マザー」もいただろうけれど、「マザー」になって母親規範に縛られることで「シック」になってしまった人も多いのではないかということ。この著者にはそういう視点はまったく感じられなかったけれど。  


  • Posted by surlie  at 10:57Comments(0)

    2012年03月02日

    阿部真大著『居場所の社会学』

    昨年、自分の住んでいる自治体の計画つくりに参加したのですが、そこではさかんに「居場所」についての議論が行われていました。その「居場所」はどちらかというと、シニアや子育て中のお母さんが地域の中で集える「場所」の話だったのですが、この本でいう「居場所」は、「わたしはここにいて大丈夫なんだ」と思える承認の関係性の話でした。

    本来、「居場所がない」というときは、物理的な場所の話ではなく、「居心地の良い関係」のことだったんだなぁと遅まきながら気づきました。

    著者は生きづらさを乗り越えてサバイバルしていくために、「居場所に関する12の命題」という居場所論を展開します。なんだか堅い話のように思えますが、自分の子ども時代からの「居場所がなかった」体験が縷々述べられていて、そこから導き出された命題なので、説得力もあり、大変読みやすいです。

    大事なことだなぁと思ったのは、居場所をいくつも持つこと。著者の命題によれば「居場所はその人にとっての”いのちづな”である」そうです。いのちづなは1本2本では不安です。家庭と職場だけに居場所を限定せず、また特定の居場所にはまりすぎることなく、第三の居場所をもつことが望ましいとのことです。

    その他にもいまは絶滅しつつある「ヤンキー」の居場所論であったり、Jポップの30年を企業社会との関係から分析したり、とバラエティに富んだ内容で、大変楽しく読めたので、著者の他の本もぜひ読んでみたいと思いました。  


  • Posted by surlie  at 08:15Comments(0)

    2012年02月28日

    熊谷早智子著『母を棄ててもいいですか?』

    ショッキングな題名だが、サブタイトルには「支配する母親、縛られる娘」とあるように、母‐娘関係の問題を解き明かしてくれる本だ。

    子どもが可愛くない親なんていない、と思いたいけれど、そんな綺麗事ですまされない親子関係がある。著者の熊谷さんは夫からのDVで離婚したあと、自分が母親に愛されていなかったという事実に気付く。「モラル・ハラスメント被害者同盟」をネット上に立ち上げ、DV被害だけでなく、母親からのモラルハラスメントにあっていた多くの体験者の声を聴いてきた。

    親に意地悪を言われる。認めてもらえない。兄弟姉妹と差別される。極端に躾がきびしい。お小遣いをくれない。…
    親からの支配は教育・養育・躾という名目のもと、プライベートな空間である家庭で、幼少時から行われるので、その異常さに子ども自身が気づくことが難しい。

    私自身は母親に支配されたという記憶はあまりなく、幸いなことにいま自分の娘を支配しているとも思わない。
    しかし、「親」をやってみると、子どもを支配しかねない、思わず支配してしまいそうになる、そんな瞬間がいっぱいある。誰だってモラハラ親、毒親になりかねない怖さがある。

    筆者は様々なケースを紹介しているのだが、読んでみて感じたことは、子どもを支配する「母たち」が結局は自分自身を生きられていない、自尊感情が低く、自分自身を愛せていなかったように見えたこと。母だから、女性だから、という枠の中に押しこめられ、自己不全感を抱えて生きていたために、だれか自分より弱いものを支配しないではいられなかったように思えた。

    夫であれ、親であれ、自分にとって不幸せしか運んでこない人は、棄ててもいいんだよ。筆者のメッセージが伝わってくる。

      


  • Posted by surlie  at 12:52Comments(0)

    2012年02月26日

    深澤真紀著『働くオンナの処世術 』

    すっかりブログのことを忘れていました。
    このところ面白い本を何冊か読んだので、備忘録もかねてまたブログを書こうと思っています。

    さて深澤真紀さんの新しい本『働くオンナの処世術 ~輝かない がんばらない 話を聞かない~』。深澤さんはテレビのコメンテーターなどもなさっていて、「草食系男子」という言葉を生み出した、いわば時代の空気を読む、エディターにして、在野の社会学者、的な方。私は以前から大好きで、『自分をすり減らさないため人間関係メンテナンス術』はアマゾンで中古本を買ってしまったくらいです。(私は基本、本は買いません。原則、図書館で借ります。)

    「働く女の処世術」と聞いて、これって私にとっても必要なモノ!と思いました。昨年度末、職場の人間関係に悩み、退職した私(今はまた別の職場にいますが…)。私に欠けていたものは何?なんて殊勝な気持ちで読み進めました。

    結論を言ってしまうと、仕事で自己実現しよう!なんて思う方がおかしい、ってことですね。仕事はお金をもらって、プロフェッショナルにやること。自分を輝かせたり、必要以上に頑張ったりするものではないのです。その辺りが、誤解しやすいんですよね。仕事で認められて、イキイキ輝く自分!なんて幻想からなかなか逃れられない…ですね~。

    ともかく深澤さんは肩の力を抜いて、自分に楽なやり方でサバイバルしていこうよ!と言ってます。幸せを目指すのではなく、機嫌良く生きること。そんな風にモノの見方を変えてみると、もしかして、私もすごく機嫌良くいきていけるかも!!
    明日もテキトーに、でも誠実に、自分の仕事をやっていきたいと思う私です。  


  • Posted by surlie  at 00:58Comments(2)

    2011年10月07日

    「認められたい」という気持ち

    昨日、友人とお茶を飲んでいて、
    「社会生活の場面が少ないからか、主婦は”認められたい”という気持ちが強い人が多いよね」
    という話になった。
    わたしの世代ならば、女性だって高い教育を受けているし、会社で働いた経験のない人は稀だ。
    社会の中で働いていれば、バリバリ活躍して、自分の能力を認めてもらうチャンスもあっただろうに、家庭に入って家事育児にかかりきりで、気がつけば誰にも評価してもらえないし、認めてもらえない。そんな思いを持つ人も多いかもしれない。

    何か月か前に、精神科医齋藤環さんの講演会に行ったが、齋藤さんはこの「承認欲求の強さ」は女性だけのことではなく、社会現象であると言っていた。マズローの欲求の三角形の図を示して、「いまや生理的欲求や安全の欲求と同じレベルに、いやそれより先に承認の欲求があるのではないか」というようなことをおっしゃっていた。贅沢をいわなければ食べることにも困らないし、身体を脅かされるような状態にもない。そんな状況では、まず人に認めてもらうことが最も重要で切実な欲求になっているのだ。
    つまり、人に認めてもらうことしか、自分の存在を確認できないのだ。

    そう考えると「認めてほしい病」にかかった人の多いこと!
    身近に、ある分野でそれなりに認められている女性がいるが、彼女はいつもいつも「もっと認められたい」「わたしは正当に評価されるべきだ」という負のオーラをまき散らしている。外から彼女を見ていると、「人に認められなければ辛い」という状況は、実は「自分はもっとすごい人間なのに…」と思いつつ、自分自身が自分を承認できていないように思える。
    つまりプライドは高いのに、実は自己評価は低いということかもしれない。

    かくいうわたしも週に3日パート勤務の兼業主婦。わたしも「自分はかなり能力が高いし、もっと(世の中に)認めてもらっても当然なのに…」という痛い思いは持っている。そんな思いが自分をいろいろな市民活動に駆り立てているのかもしれない。「認めてほしい病」、気をつけないと、自分自身を見失うことにもなりかねない。自戒したい。  


  • Posted by surlie  at 08:22Comments(8)男女共同参画

    2011年10月03日

    からだの本

    新聞の書評で読んで面白そうだったものは、即住んでるまちの図書館に予約します。
    極力本は買わない方針ですface01

    この本もそういう感じで予約し、つい最近やってきました!

    『困ってるひと』大野更紗著。
    ビルマの難民支援などを研究実践していた大学院生が突然自己免疫疾患系の難病にかかり、苦痛に満ちた検査の結果、ようやく診断がつき、そこから恐ろしく痛い治療を受けるという壮絶な体験が綴られています。
    自己免疫疾患というと膠原病関係などが知られていますが、どうやらこの作者もそれに類する病気のようです。でも、リウマチなどに比べると症状が半端なく、ちょっと前まで元気に難民支援に行っていた若者が、日常生活も一人でできない状態にまでなってしまいます。
    読んでるだけで、「これは辛いだろうな~」と思う体験ですが、物書きの習性でしょうね、すさまじい体験も客観視して書いているので、作者一流のユーモアに笑わされつつ読めます。
    難病ということで周りの人に援助してもらうことを当たり前と感じていた作者が、その姿勢を質され、自分が行っていた難民支援の問題と自分の難病問題が同じであると気づくところが素晴らしい。
    からだのことは、こころのことにも関係してくるので、とても関心があります。


    この本を読んで、去年読んだ『身体のいいなり』内澤旬子著を思い出しました。
    こっちはがんになって、身体のことをケアし始めると、調子がめちゃ良くなったと言う話でした。
    からだとこころは別物だけれど、からだとこころは一体でもあるので、身体論は注目されていますよね。
    わたしも精神的にダウンすると体調もダダ下りするのですが、本当は体が悪くてもこころだけは元気でいられるといいのですがけど、なかなか難しいですね。どちらも上向きで行けると一番いいのですけどねface16

      


  • Posted by surlie  at 22:18Comments(0)

    2011年10月02日

    親子の対話

    高1の娘は日頃、お父さんを敬遠しがちで、なかなか会話が成立しない。でも、今日の夕食の席では、珍しく娘から話かけていた。

    実は、地理で宿題が出たらしく、お父さんに教えてほしいことがあったようだ。どんなきっかけでも、家族の会話が増えるのは大歓迎face02

    「2050年には世界の人口が90億を超えるらしいんだけど、それに対してどんな対策が効果的か?という質問なんだけど、どう思う?」
    「人口を増やさないようにするには女性の高等教育を増やすことが効果的だと思う。女性が教育を受け、知識を増やし、その結果社会参加ができるようになったら、子どもを産んでばかりの生活を送らないようになるんじゃないかな」
    「地理の先生も女性の識字率と出生率に関係があるって言ってたから、お父さんのいうことも正しいかもね」
    「そうそう。日本だってつい最近まで子どもが7人も8人もいて、女性は子どもを産み育てるだけの人生を送ってた。わたしの母世代は兄弟姉妹がたくさんいた人が多いよね」
    「昔は農業労働に人手が要ったし、生まれた子どもも病気になったり、早く亡くなってしまうことも多かったから、たくさん産んでたんだね」
    「バースコントロールの影響も大きいと思うよ。日本にバース・コントロールを初めて紹介したマーガレット・サンガーを検索してみたら?」
    娘、必死にメモを取っていました。

    「これからもっと家族でいろんな話をしようよ。お父さんとお母さんの考え方を聞いてみたいから」

    宿題のためとはいえ、いろいろ話ができて良かった。
    子どもが大人になると、親子の対話もバリエーションが増えますねicon_bikkuri2


      


  • Posted by surlie  at 20:52Comments(0)男女共同参画

    2011年09月24日

    『日本型近代家族~どこから来てどこへ行くのか』




    「家族が一緒に仲良く暮らすことが一番!」と誰しも思いますよね。



    男性と女性が恋に落ちて結婚し、子どもを産み育て、生涯を共にする。
    愛らしくて可愛い子どもを母親は愛情深く育て、家族は仲良く、家庭は愛に満ちている。
    それが一般的に考えられる「家族」であり、「家庭」の理想形だと思います。
    でも、その考え方って実は古くからあった訳じゃないらしい。
    近代以前では結婚しない人も多く、恋愛観もいまとは違っていたし、子ども観も現代とはまったく異なっていたとのことです。
    つまりは「家族が一番大切」という考え方自体が近代以降のものなのですね。

    さらに、「家族」や「家庭」はプライベートな領域で、社会的なものから独立していると考えるのも幻想で、家族という制度は社会や国家と切り離して考えることができないらしい。
    「家族」とは素晴らしいだけのものとは限ってないんですね!
    たしかに、家族というと、DVや虐待、ひきこもり、別居、離婚、育児や介護に関する葛藤など、家族の問題がまず頭に浮かびます。
    核家族でお父さんが働いて、お母さんが家事育児を引き受け、子どもは二人という規範が、以前ほど機能していないのは確かかもしれません。

    というようなことを、千田有紀さん著の『日本型近代家族~どこから来てどこへ行くのか』を読んで、考えさせられました。

    * * * * * * * * * * * * * * * *

    先日、三十何年ぶりに中学の同窓会に出席しました。
    昔の同級生に会って、懐かしくて、とても楽しい時間を過ごしました。
    女性はみんなそんなに変わっていなくて、若く見えて綺麗なのに、男性はある人は頭髪が薄くなり、すっかり太っていたり、昔の面影のないひともいました。女性の方が時間の経過に抵抗できるのかしら?(わたしの偏見です)
    何人かに話を聞くと、家庭の中で育児、介護、パート労働など、家族を優先しなければならなかった状況が垣間見えました。
    若々しく溌剌とした同級生の姿に励まされたと同時に、女性の抱える問題の根深さを思いました。  


  • Posted by surlie  at 23:03Comments(0)

    2011年09月17日

    女性のための情報発信ナビ講座


    10月25日(火)に武蔵野プレイスで「女性のための情報発信ナビ」講座を開催します。
    詳細が決まりましたので、お伝えします。

    いまや情報発信するのに、ホームページやブログの存在をスルーする訳にはいきません。印刷物は作成するのも、配布するのもコストがかかって大変ですが、ネット環境のなかでは非常に手軽に情報をやりとりすることが可能です。いま話題のtwitterやfacebookを活用できれば、もっと可能性は広がります。ぜひこの機会に、一緒にデビューしましょう♪

    講師には三鷹CB研究会代表の堀池喜一郎さんをお迎えします。堀池さんは三鷹を中心に、多摩地区で「地域と私・始めの一歩塾」を開講し、地域ブロガー200人を育ててこられた方。ブログを武器に、地域で活躍する極意を受講生に阿話していただく予定です。吉マムネット代表の宮島佳代子さんもご自身の体験から実例を紹介していただきます。

    日時:10月25日(火)10時~12時
    場所:武蔵野プレイス3階スペースD
    資料代:500円
    申込::E-mail:kichijyojimadame@gmail.com

    いま世の中に流れている情報の大半は男性が発信しています。マスメディアで働いている人の男女比は依然として圧倒的に男性優位のままです。簡単に発信できるネット環境を自分の味方に付けて、女性の側からどんどん情報発信していきたいな~なんて思っています。

    関心のある方はぜひお越しくださいね♪  


  • Posted by surlie  at 23:27Comments(2)男女共同参画

    2011年09月14日

    『上野千鶴子に挑む』

    上野千鶴子さんと言えば、誰もが知ってるフェミニストの大御所。
    彼女が有名になったことで、女性学、フェミニズムが認知されるようになったと言ってもあながち間違いではないと思います。
    その上野さんが東京大学を退官するにあたって、千田有紀さんを始めとする弟子たちが師の業績に挑んで論文を書き、この本を出されたということです。

    厚~い本で、しかも難しい話が多いので、まだ読み通せてはいませんface04
    16人の弟子による論文は、バラエティに富んでいて、ジェンダー論、主婦論争、男性学、おひとりさま、ケア問題と幅広いです。今まで上野さんのもとで学んでいた弟子たちが、師匠が打ち立てた理論に果敢にも挑んでいるという印象です。
    また弟子が書いた論文に、上野さんが返答するという作りになっていて、それも面白いです。

    16人の論文のなかでわたしが気になったのは千田有紀さんの書かれた「『対』の思想をめぐって」と妙木忍さんの書かれた「主婦論争の誕生と終焉―なお継承される問い」。千田さんの論文の最後には「実際には主婦にはならなかった上野ではあるが、その問題関心はつねに、否定的にではあれ、主婦であることだったのである」とあります。
    上野さんの研究はマルクス主義フェミニズムとか、ポストコロニアル批判とか、難しい話ばかりという印象もありますが、「主婦であること」に大きな関心を持っていたとは意外な気もします。
    しかし、わたしが上野さんの著作に惹かれ、またこの本が面白いと思うのも、わたしもまた主婦であることに強くこだわっているからだと思います。

    もっと時間をかけて読みこなしたい本です。

      


  • Posted by surlie  at 22:15Comments(4)

    2011年09月12日

    むさしのスカーレット・トークサロン

    9月10日(土)、むさしのスカーレットという団体の主催する講演会、「むさしのスカーレット・トークサロン」に参加し、カウンセラーの信田さよ子さんのお話を聞いてきた。

    信田さよ子さんは原宿カウンセリングセンター所長で、主としてDVや虐待問題を中心に活動しておられる方。
    著書も多数出されていて、上野千鶴子さんとの対談『結婚帝国・女の岐かれ道』、『母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き』など話題になった超有名なカウンセラー。

    今回、信田さんは「震災と女性」というテーマで、東日本大震災の影響を心理的な側面から分析・解説してくださった。

    信田さんによると、震災のあと「家族の絆が深まった」「地域コミュニティの大切さが再認識された」などと言われたが、実態は真逆なことも多々起きていて、家族関係への影響は大きく、離婚やDVが増大する兆しが見えるらしい。
    特に、非常時は「男性は男性らしく、女性は女性らしく」というジェンダー規範が強化される危険性も大きいとのこと。
    たしかに、秩序が失われた時に、人々はより古い秩序を持ち出してくるとも考えられる。
    災害が起こると、まず弱いものにしわ寄せが行くことは想像に難くない。
    災害の視点から、女性問題を見てみることが本当に大事だと思った。

    主催した「むさしのスカーレット」とは、20年以上前から活動しておられる女性団体。アジアの女性たちの支援を主にされてきたという。
    素晴らしいネットワークに感動した。  


  • Posted by surlie  at 20:23Comments(0)男女共同参画

    2011年09月03日

    映画上映会+監督と語る『THEダイエット!』

    「ダイエットしたい」「痩せたい」という女性、多いですよね。
    わたしもお腹まわりの贅肉が気になって「これじゃ、ダメだ」と、よくダイエットに挑みますが、たいてい挫折していますface04
    きっと「痩せてる方がきれい」「痩せてる方がかっこいい」と思い込んでいるのですね。

    で、関口祐加さんのドキュメンタリー映画『THEダイエット!』。
    オーストラリア在住だった関口さんが自らのダイエットをテーマに撮ったドキュメンタリーフィルム。
    もともと太目だった関口さんは、オーストラリアに移住後、食べまくって90キロにもなってしまう。
    息子に「もうちょっと痩せなきゃ」と言われ、ダイエットを始めるが、なかなかうまく痩せなくて…というお話。
    なぜ痩せたいのか?と考えはじめると、結構深遠な問いになってきます。

    この映画の上映会が来週、行われます。
    しかも、監督ご本人もいらっしゃって、トークが聞けるのです!!

    日時 9月11日(日)13:30~16:00
    場所 むさしのヒューマン・ネットワークセンター
    住所 武蔵野市境2-10-27 武蔵境市政センター2階(JR武蔵境北口徒歩5分)
    会費 資料代500円
    主催 共同参画むさしの

    ぜひお越しください!!


      


  • Posted by surlie  at 22:06Comments(2)男女共同参画

    2011年08月28日

    カッチェルで高円寺阿波踊り見物

    おばちゃま女子会カッチェル」の新米会員でもあるわたし、カッチェルに参加すると「いいことが起こる」「やる気になる」「運を引き寄せる」ような気がします。
    昨日はカッチェルの第73回「高円寺アンリ・ファーブルで阿波踊りも見れる」というランチ会に参加しました。

    杉並区のシアター、座・高円寺の2階にある「アンリ・ファーブル」はモダンなカフェで、インテリアがとても素敵!!
    美味しいランチプレートとデザート、コーヒーを楽しみました。

    カッチェルに行くと、普段自分のまわりにいらっしゃらないタイプの方との出会いがあります。
    自分ではアクティブに動いていると思っていますが、意外といつも同じところをぐるぐるしてるだけかも…。
    でも、カッチェルに来ると、世代も違う、住む場所も、境遇も違う方と、いろいろなお話ができるんです!!
    昨日もいろいろな方のお話を聞いて、刺激をいっぱいいただきました。

    そして、一番刺激をいただける方が、主宰のシンシアさんです。
    こんなにパワフルにカッチェルの企画運営をして、次々に魅力的な出会いを作り出しておられます。
    きっと面倒なことも多いと思うんですが、シンシアさんの人柄からか、いい感じの方ばかりが集まっていて、雰囲気もとてもいいのです。

    アンリ・ファーブルでランチのあと、大賑わいの高円寺駅前まで出て、阿波踊りを鑑賞しました。
    生まれて初めて阿波踊りを実際に見て、迫力にびっくり!感動しました!  


  • Posted by surlie  at 22:00Comments(4)男女共同参画

    2011年08月21日

    情報発信ナビ講座の企画

    ブログデビューしてから2か月。私なんてブロガーとしてまだまだひよっこですが、なんと大胆にもブログを使って情報発信する講座を企画中です。

    ことの発端は三鷹CB研究会の「地域と私・始めの一歩塾」に参加したこと。
    ブログ作成を通して、自分の今後の活動について、考えるきっかけをもらいました。

    地域でいろいろな活動をしていると、その活動について広報したい、仲間をふやしたいと思いますよね。
    でも、その手段は、ニュースレターの発行や、チラシなどの印刷物、市民団体登録の一覧に載せてもらうことにとどまっていることも多かったです。
    もうちょっと違うやり方できないかな~と思っていた時の、「始めの一歩塾」受講。
    これは絶対、女性たちの活動にも必要だ!と思ったのです。

    すでにバリバリ取り組んでいらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
    でも、まだ始めてない人も多い。
    ネットで情報はいろいろ得ていても、自分が情報の発信側に回ってない人も多いんじゃないの?
    というのがこの企画をやりたいと思った動機です。

    主体的に自分らしく生きていくには、情報の受け手だけではなく、自分から発信していくことも必要!自分を知ってもらうこと、自分の活動を人に伝えていくことはすごく大事なこと。

    なーんて、思って、女性のための情報発信講座を企画中です。
    10月後半に開催予定で、いま企画を進めています。
    ひよっこの私も一緒に学んでいければいいな~、そして、いろいろな女性たちと出会いたいな~と思っています。
    詳細が決まったら、またお知らせします♪  


  • Posted by surlie  at 20:46Comments(2)男女共同参画

    2011年08月14日

    夏の読書週間?

    しばらく実家への帰省&旅行が続き、ネット環境が無かった日もあり、いろいろ本を読んだ。
    最近、読んで面白かったのが、『庶民たちの平安京』(繁田信一著)。
    平安京というと、紫式部や清少納言の書いた王朝絵巻的な話が多いけれど、この本はその時代に生きた庶民にスポットを当てその生活を描いている。

    10世紀11世紀ころの庶民(この場合、貴族や朝廷に仕え、都に住んでいた庶民)は、さすが中世の人なのか、ずいぶんおおらかな生き方をしていたんだなぁと思う。庶民が、御所に侵入して調度品を壊したり、ご馳走を食い荒らしたり…。牛車を引く牛飼童は、専門職として特別な地位にいたようだが、酒盛りが好きで、ばくちが好きで…。平安朝の庶民の実態は、洗練とは程遠い、けたたましく、粗野でおおらかなものだったのかもしれない。















    この著者は他にも『殴り合う貴族たち』『天皇たちの孤独』などの平安朝貴族ものをたくさん手がけているので、しばらく王朝文化にひたりながら、読書三昧しようかなと思ってる。外は暑いことだし。  


  • Posted by surlie  at 22:05Comments(2)

    2011年08月07日

    『災害ユートピア』

    震災があってから、この本がずっと気になっていて、図書館にリクエスト。
    最近ようやく順番が回ってきましたface02

    『災害ユートピア~なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』レベッカ・ソルニット著 亜紀書房
    今回の震災で、日本人が決してパニックにならず、避難所でも平静を保って生活していたことが海外メディアで賞賛されていましたが、この本を読むと、大きな災害の時には、世界中のどこでも、人々は助け合いの気持ちを持って、利他的な行動を自然に取り、一時的にせよ連帯感のあるコミュニティができたということです。

    この本は歴史的ないくつもの災害~サンフランシスコの地震、メキシコシティ地震、ニューヨーク9.11、ニューオーリンズのカトリーナ台風~のサバイバーから聞き書きした体験談をたくさん集めていて、大変ブ厚い本。全部読めそうにないので、おもにニューヨークの9.11の章を熟読しましたが、みんなが助け合っているときに、ただエリート階級だけがパニックに陥って、大騒ぎしたり、デマを信じたりしたらしいというのは鋭い指摘!と思いました。

    今回の東日本大震災のときにも、多くの人々が自分たちで避難所を運営し、助け合いのコミュニティができていたとも聞きます。
    著者が言っているように「災害はわたしたちに別の世界を見せてくれる」こともあるのかもしれません。
















    6月24日に、東日本大震災復興基本法が公布されましたが、そこには「女性の意見が反映されるべきこと」が盛り込まれているらしいです。災害と女性の問題はこれからどんどん議論されていくべきことだと思います。  


  • Posted by surlie  at 21:30Comments(2)