2011年10月07日

「認められたい」という気持ち

昨日、友人とお茶を飲んでいて、
「社会生活の場面が少ないからか、主婦は”認められたい”という気持ちが強い人が多いよね」
という話になった。
わたしの世代ならば、女性だって高い教育を受けているし、会社で働いた経験のない人は稀だ。
社会の中で働いていれば、バリバリ活躍して、自分の能力を認めてもらうチャンスもあっただろうに、家庭に入って家事育児にかかりきりで、気がつけば誰にも評価してもらえないし、認めてもらえない。そんな思いを持つ人も多いかもしれない。

何か月か前に、精神科医齋藤環さんの講演会に行ったが、齋藤さんはこの「承認欲求の強さ」は女性だけのことではなく、社会現象であると言っていた。マズローの欲求の三角形の図を示して、「いまや生理的欲求や安全の欲求と同じレベルに、いやそれより先に承認の欲求があるのではないか」というようなことをおっしゃっていた。贅沢をいわなければ食べることにも困らないし、身体を脅かされるような状態にもない。そんな状況では、まず人に認めてもらうことが最も重要で切実な欲求になっているのだ。
つまり、人に認めてもらうことしか、自分の存在を確認できないのだ。

そう考えると「認めてほしい病」にかかった人の多いこと!
身近に、ある分野でそれなりに認められている女性がいるが、彼女はいつもいつも「もっと認められたい」「わたしは正当に評価されるべきだ」という負のオーラをまき散らしている。外から彼女を見ていると、「人に認められなければ辛い」という状況は、実は「自分はもっとすごい人間なのに…」と思いつつ、自分自身が自分を承認できていないように思える。
つまりプライドは高いのに、実は自己評価は低いということかもしれない。

かくいうわたしも週に3日パート勤務の兼業主婦。わたしも「自分はかなり能力が高いし、もっと(世の中に)認めてもらっても当然なのに…」という痛い思いは持っている。そんな思いが自分をいろいろな市民活動に駆り立てているのかもしれない。「認めてほしい病」、気をつけないと、自分自身を見失うことにもなりかねない。自戒したい。



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    Posted by surlie  at 08:22 │Comments(8)男女共同参画

    この記事へのコメント
    「認めてほしい病」にかかっている女性、確かに多いかもしれません。
    もっと認められていいはず・・・なのには、まわりの人を嫌な気分にするものですが、認めてほしい!という気持ち自体は悪いものではないと、私は思います。女性の活動ができる場、能力を活かしている場がまだ少ないという実態も、確かにまだ日本にはあるからです。
    多方面の活動から女性がいきいきと輝くまち目指して、力を合わせていきたいです。
    Posted by としちゃん at 2011年10月31日 19:25
    「認めてほしい病」にかかっている女性、確かに多いかもしれません。
    もっと認められていいはず・・・なのには、まわりの人を嫌な気分にするものですが、認めてほしい!という気持ち自体は悪いものではないと、私は思います。女性の活動ができる場、能力を活かしている場がまだ少ないという実態も、確かにまだ日本にはあるからです。
    多方面の活動から女性がいきいきと輝くまち目指して、力を合わせていきたいです。
    Posted by としちゃん at 2011年10月31日 19:25
    としちゃんさん コメントありがとうございます。
    おっしゃる通り、認めてほしいと思う気持ちそのものは、悪いことではないですよね。それどころか、前向きでやる気にあふれていると思います。
    女性の活躍の場が少ないこと、いったん何かから退いたら戻れないこと…女性がもっともっと、いつも輝いていられるようにしたい!そのために小さなことでもいいから変えていきたいです!
    Posted by surlie at 2011年10月31日 20:27
    一つの提案なのだけれど…・
    「認めてもらいたいが、その場がない」とお言うことで悶々として
    きた女性たち。でも、それで「認めてもらえないが立派な成果=
    育児など」をしてきたという自負はありますよね。
    実はそれが大きな資産なのではないでしょうか。
    この資産を生かせないか、子育てが終わった後の人生で。
    具体的には「認めてもらおうではなく、認めさせる」に行くのです。
    NPOのような始めやすい公的な活動のトップになるのです。そこで
    これまでの資産を生かす。
    定年になって肩書をなくして元気ない男性シニアに「そんな程度で
    幻滅するな、頑張れる」と励ます仕事はどうでしょう。
    言いたいことは「認めてもらおう」から「自然に認めさせる」への転換です。
    Posted by すこや at 2011年11月24日 01:40
    すこやさん コメントありがとうございます。
    認めてもらえないけれども、自負はある。
    本当にその通りです。
    子育ても、PTAも、地域活動も大事なキャリアです。
    なにひとつ無駄ではないのですが、なぜかいまひとつ自分に自信がなかったりするところがあります。
    すこやさんがおっしゃるように、もっと前向きに「認めさせる」への転換をはかっていきたいですね!
    Posted by surlie at 2011年11月24日 23:11
    私の場合、認められたい願望と言うものを持った事がないし、どちらかと言うと認められない方が楽と感じるタイプなので、専業主婦生活は楽ちんで快適です。
    今は仕事も再開しましたが、やはり主婦から復帰した方には「認められたい願望」を持つ人が多いなと感じますね。
    他人の目を意識するから苦しくなる。家事も子育ても仕事も自分のペースで他人の目を気にせずに取り組めたら良いのにと感じます。
    Posted by SS at 2012年03月12日 13:18
    SSさま コメントありがとうございます。
    SSさまは認められたい願望から自由になってらっしゃって、いいですね!!認めてほしい病にかかると何が困るかと言って、認めてくれるのは他人なので、自分で主体的に評価できなくなっちゃうことですよね。
    おっしゃるように、他人の目を気にせず、自分のペースで取り組んでいきたいです!!
    Posted by surlie at 2012年03月12日 16:05
    私もまさに、認められたい病です。そして、主婦です。9年の「闘病生活」の後やっと病名を見つけました。このページにヒット。分かったら、後は「処方」なのですが。それはまだ見つかりません。私も早く自由になりたいです。surlieさんありがとうございました。
    Posted by わたしもまさに at 2014年02月10日 16:59
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