2011年09月24日

『日本型近代家族~どこから来てどこへ行くのか』




「家族が一緒に仲良く暮らすことが一番!」と誰しも思いますよね。



男性と女性が恋に落ちて結婚し、子どもを産み育て、生涯を共にする。
愛らしくて可愛い子どもを母親は愛情深く育て、家族は仲良く、家庭は愛に満ちている。
それが一般的に考えられる「家族」であり、「家庭」の理想形だと思います。
でも、その考え方って実は古くからあった訳じゃないらしい。
近代以前では結婚しない人も多く、恋愛観もいまとは違っていたし、子ども観も現代とはまったく異なっていたとのことです。
つまりは「家族が一番大切」という考え方自体が近代以降のものなのですね。

さらに、「家族」や「家庭」はプライベートな領域で、社会的なものから独立していると考えるのも幻想で、家族という制度は社会や国家と切り離して考えることができないらしい。
「家族」とは素晴らしいだけのものとは限ってないんですね!
たしかに、家族というと、DVや虐待、ひきこもり、別居、離婚、育児や介護に関する葛藤など、家族の問題がまず頭に浮かびます。
核家族でお父さんが働いて、お母さんが家事育児を引き受け、子どもは二人という規範が、以前ほど機能していないのは確かかもしれません。

というようなことを、千田有紀さん著の『日本型近代家族~どこから来てどこへ行くのか』を読んで、考えさせられました。

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先日、三十何年ぶりに中学の同窓会に出席しました。
昔の同級生に会って、懐かしくて、とても楽しい時間を過ごしました。
女性はみんなそんなに変わっていなくて、若く見えて綺麗なのに、男性はある人は頭髪が薄くなり、すっかり太っていたり、昔の面影のないひともいました。女性の方が時間の経過に抵抗できるのかしら?(わたしの偏見です)
何人かに話を聞くと、家庭の中で育児、介護、パート労働など、家族を優先しなければならなかった状況が垣間見えました。
若々しく溌剌とした同級生の姿に励まされたと同時に、女性の抱える問題の根深さを思いました。



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    Posted by surlie  at 23:03 │Comments(0)

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