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Posted by たまりば運営事務局  at 

2012年02月28日

熊谷早智子著『母を棄ててもいいですか?』

ショッキングな題名だが、サブタイトルには「支配する母親、縛られる娘」とあるように、母‐娘関係の問題を解き明かしてくれる本だ。

子どもが可愛くない親なんていない、と思いたいけれど、そんな綺麗事ですまされない親子関係がある。著者の熊谷さんは夫からのDVで離婚したあと、自分が母親に愛されていなかったという事実に気付く。「モラル・ハラスメント被害者同盟」をネット上に立ち上げ、DV被害だけでなく、母親からのモラルハラスメントにあっていた多くの体験者の声を聴いてきた。

親に意地悪を言われる。認めてもらえない。兄弟姉妹と差別される。極端に躾がきびしい。お小遣いをくれない。…
親からの支配は教育・養育・躾という名目のもと、プライベートな空間である家庭で、幼少時から行われるので、その異常さに子ども自身が気づくことが難しい。

私自身は母親に支配されたという記憶はあまりなく、幸いなことにいま自分の娘を支配しているとも思わない。
しかし、「親」をやってみると、子どもを支配しかねない、思わず支配してしまいそうになる、そんな瞬間がいっぱいある。誰だってモラハラ親、毒親になりかねない怖さがある。

筆者は様々なケースを紹介しているのだが、読んでみて感じたことは、子どもを支配する「母たち」が結局は自分自身を生きられていない、自尊感情が低く、自分自身を愛せていなかったように見えたこと。母だから、女性だから、という枠の中に押しこめられ、自己不全感を抱えて生きていたために、だれか自分より弱いものを支配しないではいられなかったように思えた。

夫であれ、親であれ、自分にとって不幸せしか運んでこない人は、棄ててもいいんだよ。筆者のメッセージが伝わってくる。

  


  • Posted by surlie  at 12:52Comments(0)

    2012年02月26日

    深澤真紀著『働くオンナの処世術 』

    すっかりブログのことを忘れていました。
    このところ面白い本を何冊か読んだので、備忘録もかねてまたブログを書こうと思っています。

    さて深澤真紀さんの新しい本『働くオンナの処世術 ~輝かない がんばらない 話を聞かない~』。深澤さんはテレビのコメンテーターなどもなさっていて、「草食系男子」という言葉を生み出した、いわば時代の空気を読む、エディターにして、在野の社会学者、的な方。私は以前から大好きで、『自分をすり減らさないため人間関係メンテナンス術』はアマゾンで中古本を買ってしまったくらいです。(私は基本、本は買いません。原則、図書館で借ります。)

    「働く女の処世術」と聞いて、これって私にとっても必要なモノ!と思いました。昨年度末、職場の人間関係に悩み、退職した私(今はまた別の職場にいますが…)。私に欠けていたものは何?なんて殊勝な気持ちで読み進めました。

    結論を言ってしまうと、仕事で自己実現しよう!なんて思う方がおかしい、ってことですね。仕事はお金をもらって、プロフェッショナルにやること。自分を輝かせたり、必要以上に頑張ったりするものではないのです。その辺りが、誤解しやすいんですよね。仕事で認められて、イキイキ輝く自分!なんて幻想からなかなか逃れられない…ですね~。

    ともかく深澤さんは肩の力を抜いて、自分に楽なやり方でサバイバルしていこうよ!と言ってます。幸せを目指すのではなく、機嫌良く生きること。そんな風にモノの見方を変えてみると、もしかして、私もすごく機嫌良くいきていけるかも!!
    明日もテキトーに、でも誠実に、自分の仕事をやっていきたいと思う私です。  


  • Posted by surlie  at 00:58Comments(2)